【新唐人日本2011年1月19日付ニュース】食品安全に関するEUの常任委員会は最近、EU向けの中国製のプラスチック容器の検査を強化する法案を可決。このほか広東省当局は今月、サンプル調査した陶磁器のうち、8つのサンプルから基準以上の鉛が検出されたと発表しました。
可決された議案によると、EU向けの中国製プラスチック容器の検査が強化されます。将来、全てのプラスチック製容器の書類検査と、1割のサンプル検査が義務化されます。これは今年7月から実施される予定です。
台湾遠東貿易サービスセンターも、このEUの情報を発表し、消費者に注意を呼びかけました。
これまで、中国のプラスチック製食器は、EUや日本などで危険性が指摘され、商品が回収されることもありました。
このほか、1月12日の“広州日報”は、広東省当局が11日に発表した2010年の陶磁器の検査結果を発表。120のサンプルのうち、72のサンプルは工場の名前・住所、商標すらありませんでした。
このほか検査では、8つのサンプルから基準を2倍から13倍超える鉛が検出されました。そのうち、7つは工場の名前・住所、商標すらありませんでした。広東省当局も、この種の悪質な商品の割合が高いと認めます。
広東省の陶磁器製品検査の担当者も、中国メーカーは生産の過程で鉛やカドミウムを使用していると認めます。陶磁器の外観をより美しく、つやを出すのが目的です。
陶磁器の鉛やカドミウムは、熱や酸に当たると、すぐに溶け出します。しかも、鉛やカドミウムを長期に摂取すれば、神経や腎臓を傷つけ、慢性の中毒になるおそれがあります。
昨年6月4日、アメリカのケンタッキーが使用したプラスチック容器1200万個から、基準を超えたカドミウムが検出されました。当時、アメリカ当局は市場に出回った有毒な食器を全て回収。半年後、再びこの問題に焦点が当たっています。
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